みなさま、おはようございます。
本日は、小松について考える第2弾です。【木場潟公園】についてです。
かつて石川県には5つの潟があったが、干拓などによって今はその姿を変えてしまいました。
加賀三湖といわれた今江潟、柴山潟、木場潟のうち、今江潟は姿を消してしまい、柴山潟もかなりの面積が開拓されました。唯一、自然のままの姿で残されたのが木場潟です。
その優れた自然を保存し、周辺の田園景観と調和するように整備されたのが木場潟公園です。
潟の周辺には、野鳥や水生植物が生息する自然が、ありのままの形で残っています。
地域住民の憩いの場であり、カヌー競技の開催地としても有名です。
面積114haの木場潟の外周を取り巻くように北園地・南園地・西園地及び中央園地の4つの利用拠点から構成されており、各園地を結ぶ園路により木場潟を周遊(1周6.4km)することができるようになっています。
水郷風景は「いしかわの自然百景」にも選ばれています。
多くの市民、県民に愛されている木場潟公園は、もともと大杉谷の木材を舟で小松や安宅の消費地へ運ぶ木材の集積地でした。
昭和の中頃まで周辺のほとんどの農家は舟を持ち数多くの水路を農作物の運搬や人の移動に利用していました。
また貴重なタンパク源として鮒や鯉、ナマズや鰻などを捕っていました。
このように木場潟自体が生活と密着していました。
昭和34(1959)年に農地の区画整理が行われ水路が埋め立てられたことで環境が大きく変化しました。
その後現在のように周辺整備され昭和57(1982)年に県営公園として開園しました。
面積49.1haという広さは、東京ドーム10個分強です。
一時は水質悪化が大きな問題となっていましたが様々な水質浄化の取り組みが行われ少しずつ改善しており、水草も徐々に復活してきています。
イベントはドッグラン、貸自転車・ボート、パークゴルフを通年開催しています。
春は桜のライトアップ、夏は蛍の鑑賞、秋はマラソン等、季節を感じるイベントも毎年開催しています。
調べたことによって木場潟は、昔から市民に愛されていることが分かりました。
私も小さい頃に家族で行ったり、最近では景色を見に1人で行ったりしています。
去年、一昨年は桜のライトアップや花火のイベントにも行きました。
愛される理由はイベント開催に携わっている方、水質改善の取り組みを行う方のおかげでもあると思います。
市内は開拓され、風景が変わっていきますが、昔から残っている木場潟はこれからも変わらないように大切にしていきたいと思いました。
なお、写真はこまつ観光物産ネットワークさんの提供する写真を使用しました。