築200年超物件
みなさま、おはようございます。
本日は、物件のご案内となります。
能美市赤井町にある物件ですが、なんと築200年を超える物件であります。
筑波大学の安藤 邦廣教授(当時)の20年前の所見によりますと、
赤井町にある旧佐々木家住宅は建築歴史学において加賀型民家という特徴を備えた民家ということです。
加賀型民家の特徴は以下のようなものです。
1.妻入り(建物の平面形の短辺方向が正面になること)で正面手前から土間、広間、座敷が縦に配列される間取をもつこと
2.奥座敷の正面に仏間を備えること
3.間口いっぱいにとった大きな吹き抜けの広間をもつこと
また、安藤教授によりますと、加賀型民家に加えて、上層農家としての次の通りの格式と備えが備わっているとのことです。
1.座敷まわりに土縁がめぐらされていること
2.座敷裏に設けられた坊主部屋が数奇屋造りとして質の高いこと
3.広間の柱と梁に太いケヤキ材を用いた質の高いものであること
4.柱と梁及び天井等の内部の木部を漆塗りで仕上げてあること
5.漆塗りで仕上げられた建具の意匠と造作の質が高いこと
建築手法から見て、江戸時代後期から明治時代初期に建てられた民家であると推定しております。
また、構造と内部造作はほぼ建設当初の姿をとどめており、保存状態が良く、建設当初から大きく変更された部分は屋根であり、当初茅葺屋根であったものから、後に瓦葺に改造されたと推定するとのことです。
そして、貴重な文化遺産と締めくくっております。
ぜひ一度、趣きがある建物を見学、活用してみませんか?
詳細は次のリンクをご参照くださいませ。
投稿日:2020/09/27 投稿者:道場 肇