先生からの教え

みなさま、おはようございます

本日は学生時代の先生からの教えです。

ハーズバーグの二要因理論(動機付け・衛生理論)についてです。

1959年にアメリカの臨床心理学者、フレデリック・ハーズバーグが提唱した職務満足および職務不満足を引き起こす要因に関する理論です。

人間の仕事における満足度は、ある特定の要因が満たされると満足度が上がり、不足すると満足度が下がるということではなくて、「満足」に関わる要因(動機付け要因)と「不満足」に関わる要因(衛生要因)は別のものであるとする考え方をいいます。

動機付け要因として考えられていることは次の通りです。

「達成すること」「承認されること」「仕事そのもの」「責任」「昇進」

マズローの欲求段階説でいうところの「自己実現欲求」「自尊欲求」さらに「社会的欲求」の一部に該当する欲求を満たすものとなっております。

また、衛生要因として分類されている項目は次の通りです。

「会社の政策と管理方式」「監督」「給与」「対人関係」「作業条件」

マズローの欲求段階説でいうと、「生理的欲求」「安全・安定欲求」と「社会的欲求」の一部の欲求を満たすものとなっております。

モチベーションを高めるためといって、動機付け要因に傾注しがちでありますが、

あくまでも衛生要因が満たされていることが前提であります。

そのように考えますと、衛生要因に注目することの方がより大切になってくると思います。

「勝つのではなく負けない」

「利益を上げるのではなく損を避ける」

「満足感を高めるのでは不満足を回避する」

そのような戦略を考えてみたいものです。

貴重なことを教えていただきありがとうございます。

投稿日:2021/08/29   投稿者:道場 肇